「自分で考え、動くロボット」フィジカルAI最前線!人手不足に悩む北九州市が目指す“日本初の実装都市”への針路

RKB毎日放送NEWS
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2026年06月11日
自分で考え、自分で動くロボット、フィジカルAI。

人手不足の現場で活躍することが期待されていて、企業が開発に力を入れているほか、北九州市は社会実装に向けた支援拠点を作ることも明らかにしています。

その現場を取材しました。

フィジカルAI」とは?自動化の難しかった現場へ

福岡県北九州市の産業用ロボットメーカー、安川電機。10日、2029年度までの4年間の中期経営計画を発表しました。
そこで強調されたのが…安川電機 林田歩 常務執行役員
「AIの進化とともに、安川電機が持っているモーションコントロールの技術を組み合わせて、フィジカルAIの社会実装を実現していきたい」事業戦略の柱に打ち出したのが「フィジカルAI」。
頭脳としてのAIに体や乗り物といったフィジカルを備えた技術で、いわば、「自分で考え、自分で動くロボット」です。この日はその現場も報道陣に公開されました。
2026年3月に稼働したばかりの「ロボット第5工場」です。RKB 岩本大志 記者
「こちらの工場の中になります。AIロボットがずらりと並んでいます」ここで開発・生産されているのが、フィジカルAIに対応した「MOTOMAN NEXT」(モートマンネクスト)

医療や農業など、これまで自動化が難しかった現場での活用が想定されています。

4年で2500億円投資 安川電機が描く成長戦略

中期経営計画によると、安川電機はフィジカルAI市場の開拓を戦略の柱に、4年間で2500億円を投資。

2029年度の営業利益は2025年度の2倍以上にあたる1000億円。
売上高は2025年度比で約20%増える6000億円を目指すとしています。安川電機 林田歩 常務執行役員
「病院、学校、そういったところでこれまでも何度となくロボットを使った社会実装は進められていましたけど、なかなかものにはなっていない」

世界が注目「フィジカルAI元年」と北九州市の決断

「フィジカルAI元年」とも呼ばれる2026年。
5月28日には、東京で「フィジカルAI」に特化した展示会が開催され、世界中から400を超える企業が参加しました。 こちらのロボットは、バナナを落とすことなく階段を上りきると、約40センチの高さからのジャンプも披露。
急な加速や高速回転もお手のものです。こうした世界的な流れを受け、北九州市は5月25日「フィジカルAI共生都市」を宣言。

政令指定都市で最も高齢化が進み、人手不足が深刻な北九州市。市は、フィジカルAIで暮らしの課題を解決する「日本初の実装都市」を掲げ、この夏をめどに、企業などと連携して産業の振興戦略をまとめる方針です。

そして、この宣言の場でロボットの実演を披露した地元企業があります。

世界に挑む”ロボットの足”

九州工業大学発のスタートアップ「TriOrb」(トライオーブ)です。
3年前に創業しました。

開発しているのはー。トライオーブ 嶋野仁士 COO
「今まで普通のロボットだと、溝や段差、狭いところを動くのが非常に苦手なんですが、我々のものは自由自在に動くのが特徴です」3つの球体を3つのモーターで操るいわば”ロボットの足”。

前後、左右、斜めまで、360度自由自在に動き、標準モデルでは300キロの荷物を運ぶことができます。従来の車輪ロボットが苦手としてきた段差や溝もそのまま乗り越え…狙った場所にミリ単位でピタリと止まります。

トライオーブ 嶋野仁士 COO
「固定化された製造ラインを柔軟に変えられない課題を、”移動”の観点から変える。製造のあり方自体を変えるのが目標」

すでに鉄鋼メーカーの現場で採用されるなど、人手不足に悩む工場や建設現場、さらには、これまでロボットの導入が難しかった狭くて足場の悪い場所などでの活躍が期待されています。トライオーブ 嶋野仁士 COO
「北九州は安川電機、TOTOといったものづくりの町。ここを本拠地に、ともに発展していきたい。我々は”体”をしっかり作り、世界で進むフィジカルAIに動く体”として連携していく」

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2724900