「NATOは衝撃的な敗北に直面」   ミアシャイマーによるウクライナ情勢に関する身も凍るような予測 NATOトルコアンカラサミット直前講演  2026年7月7日 john mearsheimer

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2026年07月08日
*(本動画は公開情報をもとにした解説・考察であり、特定の行動を促すものではありません)


「NATOは衝撃的な敗北に直面」、
ミアシャイマーによるウクライナ情勢に関する身も凍るような予測 |

NATOトルコ
アンカラサミット
2026年7月7日

トルコのアンカラで2026年7月7日〜8日に開催されている「NATO(北大西洋条約機構)首脳会議(アンカラ・サミット)」の直前に、国際政治学者のジョン・ミアシャイマー(John Mearsheimer)教授が登壇して行った講演、あるいはそれに関連する会合での発言を収めたものです。


1. 国際秩序の変化:一極集中から多極化へ
1992年から2017年までの「アメリカ一極集中(unipolarity)」の時代は終わり、中国やロシアの台頭によって「多極化(multipolarity)」へと移行しました。アメリカは現在、東アジアで覇権を握ろうとする中国の封じ込めに最優先で注力せざるを得ず、さらに中東(イスラエルへの無条件の支援)にも軍事資源を割いています。そのため、アメリカがこれまで欧州の安全保障を支えてきた「平和の調停役」としての役割(NATOへの関与)は、構造的に低下していく運命にあります。
2. ウクライナ戦争の真の背景(欧米の挑発)
西側諸国では「プーチン大統領がウクライナ全土を征服し、旧ソ連のような帝国を再建しようとした」という見方が一般的ですが、ミアシャイマー教授はこれを「証拠のない誤り」だと否定し、次の根拠を挙げています。
開戦前にプーチンが全土征服の意図を示した公式発言や記述は存在しない。
侵攻時のロシア軍(10万〜19万人)は、ウクライナのような大国を占領・吸収するには圧倒的に規模が小さすぎる(第二次大戦時のドイツ軍のポーランド侵攻の15分の1の規模)。
開戦直後、ロシア側から積極的な和平交渉(イスタンブール等)を持ちかけており、領土欲が主目的ではなかったことを示している。
真の戦争原因は、西側諸国(主にアメリカ)が2008年のブカレストサミット以降、ウクライナをNATOやEUに組み込み、西側の防波堤にしようと執着したことにあります。ロシアにとってウクライナのNATO加盟は生存を脅かす「明白な赤いライン(宣戦布告)」であり、今回の戦争はそれを阻止するための「予防戦争」であったと分析しています。
3. 戦況の現実:ウクライナの敗北とロシアの「醜い勝利」
現在、戦争は泥沼の消耗戦となっていますが、ロシアの勝利はほぼ確実視されています。消耗戦において決定的な要素である「兵力」と「火力(砲弾、滑空爆弾、ドローン)」の双方で、ロシアがウクライナを圧倒しているためです。ウクライナ側は深刻な兵士不足や徴兵逃れ、弾薬不足に直面しており、トランプ政権による支援の停滞がそれに拍車をかけています。
ただし、ロシアがウクライナ全土を占領することはありません。ウクライナ西部に住む反露感情の強い人々を統治することはロシアにとっても悪夢となるため、最終的にはロシアがウクライナの20〜40%の領土を実質的に支配し、残された地域が西側に支えられた「機能不全の不完全国家(残存国家)」として残る、いわゆる**「凍結された紛争」**として決着する可能性が高いと予測しています。
4. 欧州と国際社会にもたらされる破滅的な結末
この戦争は、関係者全員にとって最悪の悲劇(ギブ・アンド・テイクなき惨劇)を遺すことになります。
ウクライナの崩壊: 膨大な戦死傷者を出し、経済と人口動態は完全に破壊されました。
欧州・ロシア関係の毒化: 紛争が凍結された後も敵対関係は長く続きます。さらに「北極圏」「バルト海」「ベラルーシ」「モルドバ」「黒海」といった新たな6つの火種(フラッシュポイント)で、いつ次の衝突が起きてもおかしくない危険な状態が続きます。
NATOの致命的な敗北と分断: ロシアを阻止できなかったことでNATOの無力さが露呈し、西側諸国内部で「誰がウクライナを失墜させたのか」という激しい責任の擦り付け合い(ブレーム・ゲーム)が始まります。
経済的打撃: ロシアからの安価なエネルギー供給を失った欧州経済(特に主要国)の停滞は長期化します。
米欧関係の亀裂: トランプ大統領はNATOを「役に立たない」と批判し、欧州に自国の防衛負担を強硬に迫るため、大西洋を挟んだ同盟関係はかつてないほど弱体化します。
結論
ミアシャイマー教授は、もし2008年に西側諸国がウクライナをNATOに加盟させるという愚かな決定を下さなければ、あるいはロシアの猛反発を見てその方針を撤回していれば、ウクライナの領土は完全に保たれ、現在の欧州はもっと平和で繁栄していただろうと締めくくっています。


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