【会田卓司】高市総理は「プライマリーバランス黒字化」…財務省と戦っているようにまったく見えない

記憶にない国会
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2026年09月21日 ▼
2025年11月7日、衆議院の予算委員会で、立憲民主党の本庄知史議員が、骨太方針2025のプライマリーバランス黒字化目標について「取下げなんですね、明確にしてください」と聞きました。
高市早苗総理は「黒字だったら黒字でそれは大いに結構なことなのでございますけれども」と述べたうえで、「単年度のプライマリーバランスという考え方については変更する、取り下げると考えていただいて結構かと思います」と答えています。

4か月後の2026年2月24日、衆議院の本会議で、総理は「28年ぶりにプライマリーバランス黒字化を達成するなど、財政の持続可能性にも十分配慮し」と答えました。

3月24日、参議院予算委員会の公聴会で、エコノミストの会田卓司さんは「黒字化を喜んではいけない」「国民がこれだけ困窮しているのに財政収支がゼロをうかがうというのは、やはりこれはあってはならないこと」と述べ、ネットの資金需要について「30年間ずっとゼロで、ぴったりゼロだった」と答えています。

4月9日、片山さつき財務大臣は、ネットの資金需要を「事後的に確認する、これはそういう数字」と答え、別の質問には「御党からは批判されてしまっておりますが、一般会計のプライマリーバランスも28年ぶりに黒字化」と述べました。
7月27日、総理はプライマリーバランスについて「債務残高対GDP比の安定的低下に向けて確認する指標として…改善、管理をしていきます」と答えています。

この動画に出てくる発言は、国会会議録検索システムで確かめられます。
https://kokkai.ndl.go.jp/
「取り下げると考えていただいて結構」「黒字化を喜んではいけない」で検索してみてください。

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2025年11月7日 衆議院 予算委員会

本庄知史 衆議院議員(立憲民主党・無所属)
「確認しますが、では、今年の骨太まで掲げていた、2025年度あるいは来年度、2026年度での黒字化目標というのは、一旦取下げということですか。」

本庄知史 衆議院議員(立憲民主党・無所属)
「取下げなんですね、明確にしてください。」

高市早苗 内閣総理大臣
「就任したのが2週間と1日ぐらい前でございますので。来年、ちょうど骨太の方針あたりの時点で、これが数字として示されるかどうかということについては、黒字だったら黒字でそれは大いに結構なことなのでございますけれども、私のこれからの財政運営の在り方としては、少し長いスパンで見ていきたい、単年度ごとにバランスを確立するということではないということでございます。」

本庄知史 衆議院議員(立憲民主党・無所属)
「明確に答えていただきたいですね。取り下げた、取り下げるですか、どっちですか。」

高市早苗 内閣総理大臣
「単年度のプライマリーバランスという考え方については変更する、取り下げると考えていただいて結構かと思います。」

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2025年11月10日 衆議院 予算委員会

高市早苗 内閣総理大臣
「私が考えておりますのは、今でも単年度ごとのプライマリーバランスというものは厳しくチェックをされております。目標は、残念ながら、これまで累次設定はされましたけれども、達成されてきませんでした。今度は、これからの話でございますけれども、どちらかといえば複数年度でバランスを見ていく、そういう新たな手法について検討をしたいということでございます。今年度の話ではございません。」

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2026年2月24日 衆議院 本会議

高市早苗 内閣総理大臣
「こうした中でも、令和8年度予算では、予算全体の中でめり張りづけを行いました。国の一般会計において、新規国債発行額を2年連続で30兆円未満に抑え、公債依存度も低下させたほか、28年ぶりにプライマリーバランス黒字化を達成するなど、財政の持続可能性にも十分配慮し、強い経済の実現と財政の持続可能性を両立させる予算とすることができたと考えております。」

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2026年3月24日 参議院 予算委員会公聴会

会田卓司 公述人(エコノミスト)
「一方、2026年度の日本の政府予算ではプライマリーバランスが黒字化してしまいました。これ、黒字化を喜んではいけないということです。日本は、政府、成長投資が足らないということの裏返しであるということです。」

会田卓司 公述人(エコノミスト)
「ただ、今御覧いただくと、ネットの資金需要、また消滅をしている。ただし、日本の財政構造というのは何もしないと税収を取り過ぎる嫌いがあって、そして今、この黒い財政収支を御覧いただくと、ほぼゼロのところに来ているということです。国民がこれだけ困窮しているのに財政収支がゼロをうかがうというのは、やはりこれはあってはならないことで、ネットの資金需要がまた消滅しているということです。」

会田卓司 公述人(エコノミスト)
「事後的にネットの資金需要がゼロ%に戻るということは分かっているわけです。ということは、事後的にGDP比5%の支出が足らないということは分かっているということです。これはもう30年間ずっとゼロで、ぴったりゼロだったわけですから、日本の財政構造がゼロに誘導されてしまうということは事後的に分かっているわけです。ですから、5%の財政支出が足らないという計算になります。」

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2026年4月9日 参議院 財政金融委員会

片山さつき 財務大臣
「そもそも、政府と民間を合わせたネットの資金需要というのを財政の何らかのめどとして設定しようとしても、このネットの資金需要というのは、各部門が全部行動した結果として事後的に確認する、これはそういう数字ですよね、日銀の、日銀の統計だと。ということは、事後的にしか確認できないし、企業部門の貯蓄・投資バランスを政府がコントロールするのかと、それは余り、諸外国においてもそういう発想はどこも取っていないし、それがもうそもそも困難であるということは容易に想像できることでございますので、課題がありますから、我々はそういうことは考えていないし、客観的にも難しいと思っております。」

片山さつき 財務大臣
「今般成立させていただきました令和8年度本予算につきましても、新規国債発行額は2年連続で30兆円未満、公債依存度は下げ、そして、御党からは批判されてしまっておりますが、一般会計のプライマリーバランスも28年ぶりに黒字化したものですから、そういうこともあって、財政の持続可能性には一定の御理解をいただいて、1月にもちょっと誤解があって金利が跳ね上がりそうになったときもあったんですが、そのときは、国際投資家のようなところの周りに囲まれたところに私、国際会議でいたものですから、この話を何回も繰り返したところ、それは鎮静化したという事実はあるので、そこのところに戻れば、今回についても一定の収束は見るものと、日本だけではなくて各国の当局もこういう観点からメッセージを出し続けているものかと思っております。」

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2026年7月27日 衆議院 予算委員会

高市早苗 内閣総理大臣
「まず、プライマリーバランスですが、債務残高対GDP比の安定的低下に向けて確認する指標として、その安定的低下と整合するよう改善、管理をしていきます。この点は、骨太方針にも、プライマリーバランス、GDP、純利払い費、そして委員がおっしゃった財政収支等が債務残高対GDP比に与える寄与を分析し、財政の持続可能性の確保に取り組むと書かせていただいております。」

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この番組は、政治家が国会で言ったことが、その後どうなったかを、
会議録だけで追いかけます。
映像は衆議院インターネット審議中継と参議院インターネット審議中継、
発言の文字は国会会議録検索システム(国立国会図書館)から取っています。

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